手描きパースのデザイン図
住宅パース作成専門の「手描きパース工房」長谷川です。
さて、最初に勤めた住宅メーカーで描いていたパースの図面をご紹介したいと思います。社内ではこの図面を、”デザイン図”と呼んでいました。デザイン図は、洗面化粧台やキッチンなど造作部分をパースで起こして、寸法線を入れた図面です。
こんな感じです↓↓
手描きパースのデザイン図はイメージが伝わりやすい
本来であれば、こういった造作部分は展開図を作成することがほとんどだと思います。システムの洗面化粧台であればこのような感じの図面がメーカーからもらうことができます。
上図のような展開図をお客様に見せたところで「は?」という反応が返ってくることは容易に想像がつきます…。
システム洗面台やキッチンなど、既製品であればメーカーで写真入のプレゼン資料がもらえるのでそちらを見たり、リクシルなど住宅設備機器メーカーのショールームに行って仕様を決めることができますが、オリジナルの造作になるとそうはいきません。
過去に作った事例があるものであれば、写真などを見せてこんな感じですと説明することができますが、ちょっとした違いがある場合や、完全にオリジナルの場合にはそれらでの対応から外れてしまうことも。
その場でスケッチを描いて説明ができれば早い話ではあるのですが、タイルの種類や色、洗面や水栓の種類など仕様も一緒に検討するとなると、最後には図面や資料としてまとめる必要がでてきます。そんな時のまとめ役的なポジションとしてデザイン図は使えます。
お客様&現場の職人さんとの打ち合わせに使える
そこで、造作部分をパースで起こして立体的に見せることができれば、打ち合わせをスムーズに進めることができます。ちょっと見づらいかもしれませんが、このような感じで作成していました。
ただ、このデザイン図だけだと洗面やタイルの仕様がわからないので、このパースをメインにメーカーのプレゼン同様、設備や使用する素材の写真を入れてデザイン図面として完成させます。
このデザイン図の良さは、お客様との打ち合わせと、現場の大工さんや職人さんたちとの打ち合わせに使えるところにあります!
※通常の展開図でもいいのですが…、何せ一般のお客様にとってはイメージしづらい。
もちろん、木製枠で組むなら枠はどっちが優先かなども必要ですが、パースに盛り込めるところは盛り込んで、現場が始まるに前の現場監督と職人さんとの事前打ち合わせで決めてもらいます。
パースは、空間全体のイメージを見せるだけでなく、このような現場でも使えるパースにすることもできるので、結構便利です。
お客様の住宅へのイメージを膨らませるために
私が以前勤めていた地元のハウスメーカーは、完全注文住宅の自由設計しかやっていませんでしたので、洗面やキッチンは造り付けが多く、お風呂も在来だったり、階段はオリジナルデザインの鉄骨階段であったり、とにかくお客様ごとにオリジナルでデザインして決めることが多く、図面の枚数もかなり多かったです。
展開図を描けば済んでしまうことなのですが、一般のお客様は展開図だけでまずイメージできません。できる方もいらっしゃると思いますが、多くの方は、平面からの立体イメージはしづらいです。なので、展開図だけでは不親切なのですね…。
このように部分パースを書くことでイメージがしやすくなりますし、細部の打合せもしやすくなります。あとは、施工例の写真を見せるとか、ネットでイメージを検索して見せるなどでより実物に近いイメージをすることが可能になります。
パースで立体的に起こすことで、お客様にも家づくりをより楽しく進めていただけると思いますので、かなりおすすめです。
もし、パースを描ける人でも時間もない時にはお声掛けくださいね!
最後まで読んで頂きありがとうございます!
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