外観パースのアングル|角度で変わる建物の印象

外観パースのアングルについての記事

外観デザインのどこを見せるか

第一印象は3〜5秒で決まる?
アメリカの心理学者アルバート・メラビアンによると人の第一印象は3〜5秒で決まるといわれています。メラビアンの法則によると「視覚・聴覚・言語」などの情報から決まるのだそうです。ベストセラーにもなった「人は見た目が9割」という本も、このメラビアンの法則を参考に書かれたとか。

そう考えると、ちょっと怖いですよね。
大量の情報が目の前を通り過ぎていく時代ですから、無意識のうちに判断されて見てもらえない・・・なんて可能もあるわけです。だから建物の外観のどこを見てもらいたいか、どの角度が「映え」そうかを決めるのはとても大切なんですね。

外観デザインが良く見えるアングル選び

外観を描くときに必ず入れたいのが玄関。
建物の形状によって見せ場が玄関側でないこともあると思いますが、とはいえ玄関側のデザインにはみなさん力を入れると思いますので、家の顔となる玄関側を見せるのがいいでしょう。

例えば、以下の4つの角度を見てみるとどうでしょう。
どの角度が一番この建物が「映え」て見えますか?私がこの家の外観パースを手描きするなら、3枚目か4枚目の角度で描きます。

3枚目の角度なら、玄関側もキレイに見えますし、LDK側(庭側)が見えるので、楽しい暮らしのイメージを書き込むことができ、家を建てたいお客様が見たときに、その家での暮らしのイメージが湧きやすくなると思います。

下図のような外観デザインなら、3枚目の角度がこの家が一番格好良く見える角度ではないでしょうか。

外観パースのアングル説明
スッキリ、シャープな印象を強調できる。

家の形状や、屋根の勾配によって見え方がかなり変わるので、どこを見せるのがその家を一番格好良く見せることができるのかは十分検討します。手描きパースの場合、CADで作るCGと違い、立ち上げてからクルクルとマウスで簡単に角度を変えることができないので、何度か書いたり消したりすることも。
納得がいかなかったらいさぎよく全消しです^^;

外観パースの見せ方。広告用とプレゼン用のパースはちょっと違う?

先にご紹介した外観の最適な角度は、広告用にはとても向いています。でも、実際家を建てるお客様へのプレゼン資料として出すなら、正面だけでなくその他の面も見たいと思うので、2面は欲しいところです。

例えば、下図のように正面玄関側と庭側の2面。
2枚目のようなアングルの外観パースを広告に利用するには、ちょっとインパクトに欠けます。

チラシは、建物が一番映えるアングルのみ見せる
チラシやWEB広告などに現場見学会などの告知で外観パースを見せるなら、ファサードデザインを強調してお客様の興味を惹き付けやすく。

プレゼン提案には、全体を把握できるように見せる
玄関側と庭側、最低2面は外観パースを作成し、全体像のイメージをつかみやすくする。

外観パースのアングル選び<まとめ>

いかがでしたでしょうか。外観も内観も共通することですが、見せる角度(アングル)の検討は、イメージを作成する上で大切な項目です。手描きの場合は書き直すのが大変なことなので、本格的に描き始める前に、ラフ(フリーハンド)でアウトラインを書いて、どこがベストポジションになりそうかを検討してきめると良いと思います。

このようなイメージで、仮にサクッと角度を検討しちゃいます。

手描き外観パースのアウトライン01


CGを作成して、それをもとにトレースするのもありですね。
パース作成のアングルについてのお話でしたが、写真でも同様のことが言えると思いますので、現場で物件の写真を撮影する時には、ぜひアングルにこだわってみてください。

手描き外観パースの作成なら、ぜひお声がけくださいね!

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